ベルギー人の父を持つ私にとって、世界で働くということは、ごく自然な憧れでした。伊藤忠マシンテクノスに惹かれたのは、扱う金額の大きさに魅力を感じたから。同じ働くなら、スケールの大きい仕事がしてみたいと思ったんです。
今は主に海外メーカーからの輸入機械を取り扱っています。と言っても、まだまだ私は先輩のアシスタントとして、お客様からの問い合わせに対応するのがメイン。お客様から来た部品交換の連絡に対し、必要な部品を確認、見積書を作成し、受注をいただいた上で、メーカーに発注・納品するまでが一連の流れ。海外メーカーへの発注には英語を使用しますが、やっぱりビジネスで使う英語は日常会話とはまったくの別物です。そもそも最初は発注書も見積書も英語で何て言うのかわかりませんでした(笑)。
言葉だけでなく、商習慣も日本と海外ではまったく違います。発注した部品が期日になっても届かないのでメーカーに確認してみたら、先方が忘れていた…なんてことも現実に起こりえるのが海外の文化。そうした価値観の違いも理解した上で、ミスが起きないように細かくカバーしていくのも商社パーソンにとっては重要なことです。リマインドを入れるタイミング、メールの書き方、ちょっとした細かいテクニックも先輩に教えてもらいながら、少しずつマスターしています。
ちょうど来週から初めての海外出張が控えているんです。行き先はドイツとイタリア。イタリアのあるメーカーが製造しているピーラーに興味を持ったお客様が、現地の工場に見学に行くのにアテンドし、その後、ドイツの展示会に参加する予定です。私にとって初の海外出張。準備をするだけでワクワクします(笑)。
周りの先輩の中には毎月のようにイタリアまで出張されている方もいます。中には年間150日近く出張をされているという方も。憧れだったグローバルな世界が、自分のすぐ近くにあるんだと思うと、やっぱりドキドキしますね。私もいつかそんなふうに世界を舞台に仕事がしてみたい。そのためにも英語力のアップは欠かせません。今もTOEICの受験に向けて勉強中。会社の支援制度を活用し、毎週土曜日、英会話学校にも通っています。部署としても今後は三国間貿易など一層領域を広げていこうと動いているので、私もその力になれるようスキルを磨いていきたいです。
入社してみて改めて感じた当社の良さは、何と言っても人ですね。大学時代の同級生と話す機会もありますが、みんなの会社の話を聞いていると先輩・後輩の付き合いって大変そうだなと思うこともしばしば。でも、当社は年の離れた先輩でも、コミュニケーションはフランクそのもの。たとえば、私の指導をしてくださっている先輩社員は私よりも7つ上ですが、出張など長時間にわたって一緒にいることが多いせいか、自然と何でも話せるように。仕事のコツや極意といった真面目な話はもちろんのこと、「チョコレートが好きか嫌いか」なんて他愛のない話題まで(笑)。私のくだらない話にも嫌がらずに付き合ってくれる先輩には本当に感謝しています。
これからの当社の課題のひとつが、女性活躍です。まだ女性の総合職は、私を含めて3名だけ。組織の多様性を広げていくためには、女性の力が欠かせません。まだまだ少数だからこそ、私自身が女性総合職のロールモデルになるのが目標。結婚や出産、育児など、いろんなことが待っていると思いますが、後輩のみんなから「I・Rさんがいるから私も頑張れる」と言ってもらえる存在になれるよう、しっかり頑張っていきたいです。
2023年現在、ドイツに駐在しています。もともと、所属していた食品機械第一部門(旧フーデック部門)は欧米メーカーとの取引が多く、先輩方がメーカーとのやりとりや海外出張、駐在などで活躍する姿をたくさん目にしてきました。そのような環境下だったので、いつか自分も海外駐在に挑戦してみたいと思っていました。
入社以来、部品取引・単品機器・ライン設備と段階的に担当する過程で、お客様/メーカーとの仕様調整から納入後のトラブル対応までいろいろな経験をさせてもらいました。もう二度あんな苦労はしたくない…と思う出来事もありましたが、そういった経験も含めて現在につながっていると実感しています。また、トラブル対応で大変だった時期も初めての海外生活を送る現在も、業務内容に限らず、不安なことを相談しやすい環境があり、社内のさまざまな方からアドバイスをいただけるため、安心して進行することができています。
今回の駐在における私のミッションは、ヨーロッパにおける新商品、新規取引メーカーの発掘です。そのため、現在はヨーロッパ内で開催されるさまざまな展示会を訪問し、日本のお客様のニーズにマッチする新商品や新規取引メーカーがないか日々探しています。印象に残っているのは、お客様に同行して農業機械の展示会へ訪問したときのこと。お客様から、機械に対するいろいろな意見や評価を直接うかがえる貴重な機会でした。農業従事者減少への対策として農業用ロボットが多数展示されていたのも、大変興味深かったです。日本の農業における生産性向上や人手不足といった、お客様が抱えている課題の解消に少しでも貢献できる提案が行えるようになりたいと改めて感じました。
※2023年12月に追記した内容となります。