微細切刃と微小駆動を用いた「表面・界面の物性解析技術」、「化学分析用の前処理加工技術」
本装置は被着体の剥離強度とみなしせん断強度を測定する装置です。剥離強度・みなしせん断強度等の物性測定以外に、従来では困難であった異種材料の界面近傍の状態観察、塗膜や混合材の深さ方向への切削面の観察による均一、不均一などの分散状態の解析、耐候性試験後の表層からの内面まで劣化状態の追跡などが行える装置です。
評価膜厚:EN型 1~500µm / NN型 100nm~1µm
SAICASによる各種測定・加工:
・剥離強度(kN/m):被着体の剥離強度を数値化できます。
・みなしせん断強度(MPa):被着体のみなしせん断強度を数値化できます。
・斜め切削加工:表面分析(IR等)の深さ方向解析の為の面出し加工ができます。
・材料強度の深さ方向解析:材料変質の深さ方向の強度分析ができます。
・多層膜:各層の剥離強度とみなしせん断強度を測定できます。
・観察:剥離状態、切削状態の観察が可能です。
・切片採取:試料表層を切取り、切片を湿式分析(GPC等)や熱分析(TG-DTA等)に活用できます。
・グローブボックス対応:電池サンプル向けにEN型装置をグローブボックスに入れて大気非暴露下で使用できます。(EN型装置本体サイズW460×D800×H520)
ダイプラ・ウィンテス㈱は大日本プラスチックス㈱(現タキロンシーアイシビル㈱)の一事業としてスタートした、 評価機器専門メーカーです。 表面・界面物性解析装置だけでなく、超促進耐候性試験機や、高照度可視光照射装置等も取り扱っています。
被着体の測定は、表面から界面にかけて鋭利な切刃で超低速で切削及び剥離して行います。
測定データは、切刃にかかる水平力と垂直力、及び垂直変位です。
切刃の材質は焼結合金や単結晶ダイヤモンドを用います。
剥離強度は刃幅あたりの水平力で求め、せん断強度は切削理論に基づいて計算します。